プログラミングサークル Fu-Barとは
これまで本国日本は「人工知能」という分野の研究に数度失敗しています. それぞれの流行り毎に失敗の理由は異なりました.
計算機リソースが圧倒的に足りない,人間らしくないなど.
しかし,世の中は性懲りもなく人工知能だのビッグデータだの,プログラミング必修化だのとのたまっています.
もちろん否定する気はありません.便利なプログラムが世の中に浸透することは望ましいことですし,もしかすると今回はうまくいくのかもしれません.
ただし,情報科学の発展は現代社会に様々な闇を生み出す1つの要因となっていると捉えることもできるのではないでしょうか.
無闇な情報ネットワークの発展は人同士の繋がりを弱くし,それを補うためのコミュニケーション能力を高めるといった教育が必要になりつつあります.
Wikipediaなどの膨大なリソースに容易にアクセスできることは我々の共有知の増進に大きく寄与していますが,考える力を低下させる一つの原因となっているかもしれません.
人々は「人工知能」という言葉に一部の方は一喜一憂し,その本質を知ることなく,技術を迎合したり,逆に強く拒絶したりします.そう捉えてしまいたくなる気持ちも理解できます.
その新しい技術も蓋を開けてみれば単なる大量の計算を人間が考えたモデルの上で行っているに過ぎません.理論を知れば,現状ではまだそれほど恐れられる技術ではないことは予想できます.
しかしマスコミュニケーション(テレビなど)は声を大にして有る事無い事を我々に情報として提示してくれます.
大学で学ぶ我々は,世の中の情勢に短絡的に流されるのではなく,正しい知識に基づいた価値のある意思決定をしていきたいものです.
このこと対して,我々は近年大学でプログラミング自体や計算機科学の基礎を学ぶことが減っていると感じています.
例えばOSについて,正しくOSの働きを知っている人はどれだけいるのでしょうか.もしくはハードウェアアーキテクチャ.メモリ・CPU・HDD/SSDの違いを正しく説明できますか?
応用的な知識を多く教わるようになってきているのです.
もちろんそれ自体学問として望ましいことかもしれませんし,4年という限られた時間内でベストを尽くしてくださっていることは承知しています.
しかしながら,情報化社会がより高度なものとなり,その中身が抽象化され,ブラックボックスとなりつつある昨今,IT(Information Technology)の知識,さらに言えばプログラミングの基礎的知識を持っておくことは,情報系の学生に留まらず,どんな学生も持っていてもおかしくない基礎的知識だと考えられます.
我々のサークル,「大阪府立大学プログラミングサークルFu-Bar」は,大学で教えていただけること以上の,実戦に耐えうる,もしくは実際に使うときの意思決定の材料とできるプログラミングスキルを,お互いに学び,高め合うことを目的としたサークルです.
具体的には,メンバー感の教えあいによる勉強会,LT大会,ハッカソン,外部の勉強会やイベントなどへの参加,小学生へのプログラミング教育事業など,ITに関わるいろいろな活動を行っていく予定です.
興味のある方はぜひ一度ご連絡いただければご対応させていただきます.
では,みなさんと会えることを楽しみにしております.